GOOD NEIGHBORS JAMBOREE 2018 | 2018年8月18日かわなべ森の学校

#GNJAMBOREEE 2018

僕とGOOD NEIGHBORS JAMBOREE

& gnj

1 僕とGOOD NEIGHBORS JAMBOREE

 よく「あなたにとってのジャンボリーを一言でいうと?」なんて聞かれることがあるけど、それってすごく難しい。あの場所には色んな人・もの・コトが集まっていて、そこにしかない熱量があって、とてもじゃないけど一言では表現しきれない。その度に「一度来てみてくださいよ」と言うしかない。そんな風に、みんなが求める答えじゃないと思うけれど、僕がジャンボリーについて語る上で、絶対に欠かせないエピソードがある。

 8年前、初めてのジャンボリーが開催される時まで、僕は坂口修一郎(以下、修さん)という人のことをほとんど知らなかったし面識もなかった。修さんもまた、当時の鹿児島に繋がりは少なかったはずだ。そんな中で「鹿児島出身のミュージシャンが川辺の廃校でなんかイベントやるってよ」という話を耳にした。僕が行動を起こしたのは結構ギリギリのタイミングだったのだけど、何故か「関わらないときっと後悔する」という直感だけがあって、ある日、修さんに突然の電話をかけた。

 結果として、事前告知に名前も内容も間に合わないけれど、それで構わなければという事で無料のワークショップをやらせてもらった。実際に修さんと会って、初めましてと挨拶をしたのはワークショップを終えた夕方で、森の学校の大きな楠の下で硬い握手と同時だった。後日談だが、今でこそ出店希望は増えるばかりで後を絶たないが、初年度は無謀なイベント開催と言われ、誰もその成功をイメージできない中、向こうから参加させて欲しいと言って来たのは、僕1人だったらしい。

 とにかくそれが始まりで、以来ずっとワークショップ担当として実行委員をやっているが、修さんにそれを頼まれた覚えはない。それでも毎年、ジャンボリーが終盤に差し掛かる頃、楠の下で硬い握手とハグをするのが恒例になっている。そこに言葉は必要なく、なんとも言えない達成感?昂揚感?多幸感?だけが存在する。40過ぎのおっさんが2人、楠の下で多幸感に包まれハグしてる絵はなんとも暑苦しいが、8年前は見ず知らずだった2人は今では親友と呼べる仲になった。

 で、結局何が言いたいかというと、ジャンボリーには何かを惹きつける、結びつける、何かが生まれる、そんな不思議な魅力があるという事。はじめに一言では表現しきれないと言ったけれど、あえて言うならば、僕にとってのジャンボリーは修さんとの友情の物語だ。今年も8月18日の夕刻、おっさん達がハグする場面に出くわしたら、是非一緒にハグしましょう。そして、あなたにも何か特別な出会いがありますように。

僕とGOOD NEIGHBORS JAMBOREE

イブシ ショウイチロウ

レザーブランドRHYTHMOS主宰の革職人41歳。本厄真っ只中。ヒゲと髪を伸ばし始めた5年前からメキシカンと呼ばれるようになったが、生まれも育ちも鹿児島の正真正銘、薩摩の不二才。

私とジャンボリー
私とジャンボリー
私とジャンボリー
私とジャンボリー
私とジャンボリー
私とジャンボリー
私とジャンボリー
私とジャンボリー
私とジャンボリー

私とジャンボリー